マツダがロータリーエンジン(RE)車の生産を終えて22日で丸1年を迎える。地場部品メーカーやディーラーに復活を求める声は多く、
低燃費技術のスカイアクティブを取り入れた次世代REの開発を続けている。ただRE車の市場環境は厳しく、市販車の投入計画は見えない。

 REの気密性を保つコーナーシールを造ってきた日東工業(大阪市)の主力工場の川尻製作所(呉市)。
今でもRE専用ラインを残し、修理用などの部品を造り続ける。

 RE専用ラインは他の部品には使えず、動かさない日も多い。小松慎一郎社長は「REはまだ改良でき、
市販車を出せる可能性はある」と生産再開を願う。

 ▽「在庫 今も流通」
 マツダは昨年6月22日、REを載せたスポーツカー、RX―8の生産を終えた。2002年にも一時、
RX―7の販売を中止したが03年にはRX―8で復活。今回は生産中止から1年たっても、後継車を投入する具体的な計画がない。

 マツダの本社宇品工場(広島市南区)にあるRE工場。設備は量産停止後も維持され、
一部で補修用の部品が造られている。マツダは「専用ラインは残しており、なくす予定はない」と説明する。

 山内孝社長は「REはマツダのブランドアイコン(象徴)。スカイアクティブの傘下として生まれ変わってくる」と語り、
RE車を将来売り出す可能性を示唆する。

 ▽EVに活用試み
 だが、燃費競争が加速し、スポーツカー市場が低迷する中、技術的、商業的なハードルは高い。「開発費がかかりすぎ、
販売台数も少ないため、採算が合わない」(地場部品メーカー幹部)と否定的な声も上がる。

 マツダはことし、水素REで走行距離を延ばす電気自動車(EV)のリースを始める予定でいる。
走行距離が短いEVの弱点を、REを発電機として使い補う。

ソース 中国新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201306220126.html

http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1371900062/